[20]自由落下式救命艇の着水挙動の数値シミュレーション（英文）

（第2報：乗員に対する衝撃加速度の影響）

荒井誠、M.R.H. Khondoker、井上義行（積浜国大）

自由落下式救命艇を用いた脱出システムでは、乗員の身体に対する水面突入時の衝撃加速度の影響を十分検討する必要がある。本研究では第1報で報告した数値計算法を用いて救命艇内の各位置に発生する加速度を求め、加速度の影響を最も低く抑えるための安全シートの取り付け角や、IMOが提案している加速度評価法との関係を検討した。船尾部に対する最適シート角の決定が難しいことがわかった。

[21]An approach to knowledge acquisition for he hull form design of fishing crafts (3rd Report: Implementation of a hull form definition system using hull variation and shape ggregation techniques)

Glenn D. Aguilar (東大人工物), Hiroyuki Yamato, Takeo Koyama (東大)

A hull form definition system consisting of a hull eometry acquisition program and design tools for ishing crafts was developed. Hull variation and generation by selecting simple shape representing boundary curves of hull surfaces were the main capabilities of the design tools. Analysis modules such as hydrostatics and reference charts for powering requirements were included for evaluation purposes. Related knowledge based advisory systems provide necessary advice and guidance.

[22]殻艤一体を考慮した同時並行的な設計の支援に関する基礎的研究

青山和浩、澤田和弥（東大）

本研究は、コンカレントエンジニアリングを念頭に、多数の設計者が製品モデルを利用して同時並行的な設計を行うための計算機支援の手法を検討する。

具体的には「殻艤一体の製品モデル」をべースに、設計の過程において生成される製品情報問の関係（制約関係）を表現する制約ネットワークを計算機内に記述し、その制約ネットワークを利用して製品情報間の整合性維持や不確定な製品情報を考慮した情報管理を行なうことを提案している。

[23]舶用制御システムのゲイン自動調整に関する研究

中谷俊彦（富山商船高専）、大津晧平（東船大）、岡崎忠胤（名工大院）、森吉直樹（東船大院）

舶用制御システムの多くはPID制御則が用いられており、従来そのゲインは限界感度法によって決定されてきた。本研究では、より安全な方法としてリレー制御によるミットサイクルから最適なPIDゲインを自動的に求める手法を、1、オートパイロット系、2、スラスタによる方位制御系、3、主機ガバナ系に適用し、実船実験を実施した。その結果、これらのシステムに対して限界感度法よりも安全かつ簡便に制御ゲインを航海中任意時刻に自動調整できるシステムを構成することができた。また得られたゲインによる制御実験では優れた制御成績を収めた。

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